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 私たちののどの周りには,口蓋扁桃,咽頭扁桃(アデノイド),舌根扁桃,耳管扁桃などの免疫組織があって,外界から侵入する細菌やウイルスなどの病原体から身体を守るはたらきをしています。ところが,扁桃組織の過度の肥大や,扁桃自体の炎症性疾患である習慣性扁桃炎,慢性扁桃炎などは,日常生活において大きな影響を及ぼすことがあります。このうち,今回は扁桃肥大についてのお話です。
扁桃肥大と言えば,一般には口蓋扁桃の肥大のことを指しています。口蓋扁桃はのどの奥に左右一対あるたまご型の組織ですが,幼児期から学童前期にかけては扁桃組織の活動が活発で生理的にも肥大する傾向があり,この時期の繰り返す炎症は扁桃組織の極端な肥大の原因となります。肥大が高度になると気道をふさぐことによって,大きないびきや睡眠時の無呼吸発作を引き起こします。このような状態では睡眠が浅いために睡眠時間を十分に取っても疲れが取れず朝が弱い,昼間居眠りをする,頭痛がするといった症状が起こります。無呼吸発作が高度で長期的な場合には心臓や肺へ重大な影響を及ぼす恐れもあります。また,咽頭腔が狭く少量ずつしか飲み込めないために食事に時間がかかり,身体の発育にも影響を及ぼします。
 咽頭扁桃は鼻の奥,のどの天井部分にあって,咽頭扁桃の肥大はアデノイド増殖症と呼ばれます。咽頭扁桃の肥大は後鼻孔をふさぐことによって高度の鼻閉を来たし,やはり睡眠時無呼吸の原因となります。また,難治性の中耳炎や副鼻腔炎の原因になる場合も少なくありません。
 扁桃肥大やアデノイド増殖症の程度と臨床症状は必ずしも一致するものではなく,一見して咽頭を完全にふさぐような高度の肥大でもほとんど症状がない場合もあります。逆に高度の肥大でないにもかかわらず,いびきや睡眠時の呼吸障害を来たしている場合もあります。したがって治療の必要性の判断は,肥大の程度ではなく症状の程度によって行われます。
治療は扁桃摘出術やアデノイド切除術が行われます。一般的に全身麻酔下に30分程度の手術で,1週間程度の入院が必要になります。特にいびきや無呼吸といった症状は手術の当日から改善が見られます。無呼吸が高度の場合には1歳以下でも手術が行われています。幼小児の場合には手術後の免疫機能の低下を心配される方もおられますが,その影響は軽度かつ一過性であり,先に述べた肥大による心身への影響の大きさに比べるとはるかに小さいとする考え方が一般的です。